[構想案] シニア専門のコワーキング企画

背景

日本人の平均寿命は、今や男性で82歳、女性で88歳となっており、今後もさらに伸びることが予想されます。また、100歳を超える方も年々増えており「人生100年時代」は既に現実的になっているのかもしれません。そんな中、会社は60歳で実質的な定年となり収入は減るものの、年金支給タイミングは遅く金額も減る方向で進んでいます。

これまで培ってきた経験や趣味を活かして、だれかの役に立ったり、少しの対価を頂けたりすることで、より充実した生活を過ごせると思いますが、どうやって役に立てたり、対価を頂けるようになるのか?といった、最初の取り組みが難しいかと思います。

また、今の制度として、サラリーマンが「給与+年金」の合計額が月額47万円を超えると、厚生年金が減額もしくは全額停止される仕組みになっています。そのため、60歳以降もサラリーマンとして働いたとすると、この制度が理由で、就労意欲が大きく阻害されます。

提案概要

そこで、60歳以降に、個人事業主という働き方にシフトしてみる、という対策があります。サラリーマンではありませんので、「給与+年金」の合計額が月額47万円を超えても、厚生年金の減額や全額停止はなく、働いた対価はそのまま収入となります。
企業の中には定年後に再雇用する制度がある企業もありますが、業務内容に対して賃金が低かったり今までチームのメンバーだった下に入って仕事をするようになるなど、厚生年金の減額以上に就労意欲が阻害されることも多いかと思いますが、そういった面での課題も解消できます。

これまでは趣味としていたことや、培ってきた業務経験や人脈を活かして、個人事業主として起業することで、より広く強い社会とのつながりを実感できたり、頂いた対価で今まではできなかったことに挑戦してみるなど、仕事にしてしまうことでマイナスな面もあるかもしれませんが、それ以上に得られるものは多いかと思います。

具体的な進め方

1)やりたいこと、できること、求められることの整理
まずは、共通の課題をお持ちのお友達の方、もしくは、お話を伺い整理する伴走者と、やりたいこと、できることをお話してみましょう。話をしていく中で、より具体的な形にしていき、求められること、とすり合わせをしましょう。
また、同じく個人事業主として起業を目指す60歳以上の方々と、SNSでの情報発信、現代技術の体験(例えばVRやスマホのアプリ等)、ワークライフバランスのとり方など、出向いての話し合いや、在宅でのオンラインイベントなどを通して学び、起業に結び付けていきましょう。

2)具体的に起業
整理ができましたら、個人事業主として起業してみましょう。届け出や資金調達、広告のやり方などについては、周りの方や伴走者と相談しながら進めていきましょう。
例えば、手芸が趣味の方で、ハンドメイドで製作した服や手提げ、アクセサリーを販売する際に、どのような販売サイトに出品するのか(BASEなどでECサイトを作る、もしくは、minneなどのハンドメイド品販売サイトを使う等)、電子決済の導入や運営方法、お客様に知って頂くためのSNSの活用方法など、分からないことはたくさんあるとは思いますが、一つ一つゆっくり確実に進めていきましょう。

3)課題を一緒に解決していく
進みだしたら、たくさんの課題が出てきます。周りの方や伴走者と相談しながら、一つ一つ課題を解決していきましょう。うまく回る様になってきたら、他の方をサポートしてみましょう。